今川館

都内勤務の地味OLです

気をつけよう!あなたが老害化しているかどうか確かめる基準

こんばんは。皆さんは老害が嫌いですか?
今日は老害になりたくない人のために、わたしが見つけた老害化しているかどうか確かめる基準をご紹介します。

相手に言葉合わせをさせる

それは、「相手に言葉合わせをさせていたら危ない」という基準です。
誤解しないで欲しいのですが、相手が言った言葉が自分の中でしっくりこないときに、自分から語彙を提供して言葉を合わせに行くうちは老害ではありません。
やばいのは、言葉が違うと言うのに、自分から合わせに行かないで、相手に合わせさせてしまう人です。
これは老害になってしまっている可能性が高いです。

老害は基本的に何もしないでふんぞり返っています。だから嫌がられるんです。
相手が言った言葉が気に入らないと言うだけで、自分からは認識合わせを試みず、一方的に相手が悪いかのような態度を取ります。

例えば、相手がシステムの開発環境の「構築」が漏れている件を相談してきて、違和感を感じたとしましょう。
老害はこういうときに「ん?」とか言って憮然とした顔で黙るんです。
そういう態度を取られて困った相手が「設定」とか「整備」とか他の言葉を出しても、依然として不満そうな態度と、ちょっと相手を馬鹿にした態度を取ってしまったら自分はやばいと思った方が良いです。

しかも、自分は博識だが寛容な人間でもあることを示したくなって、「べつに言葉なんてどうでもいいんだけどね、でも『構築』って、なんかしっくりこないんだよな」とか言っちゃったら、相当焦った方が良いでしょう。

相手は言葉合わせがしたいわけじゃありません。
今現在、何か困っていたり、大事なことを見落としていたことに気づいて焦っているのですから、本当は助けてあげるのが正解でしょう。
自分と相手が話す言葉が合わないのは普通のことです。片方が悪いわけじゃありません。

老害化は能力の陳腐化に先行する

では、なぜ老害はこのような行動に走ってしまうのでしょうか?
難しいのが、「無能は老害になれない」という法則があって、老害に変貌しつつある人はたくさんの知識や経験を持っているのです。また、老害は他人から見た属性なので、そういう人に一人で働かせると実は仕事がよくできてしまったりします。

ここでまずわかることは、老害化はその人の能力の陳腐化よりも先行するということです。

成功体験を重ねるにつれ、思考が固定化してしまう

そして、老害は「間違っているのは相手」と決めつけたり、「正しいのは自分」ということに固執します。
これもその人が豊富な知識や経験に基づく成功体験を重ねてきたという事実に目を向ければ想像に難くないことです。

恐ろしいのは、失敗は人の行動を変える契機になりやすいが、成功は逆に人の行動を固定化する要因になりやすい点です。
つまり、成功体験を重ねるにつれ、過去の成功体験への自信を強め過ぎると、転じて自分中心のものの見方に陥りやすくなってしまうんです。
そうして他人や外部の環境に目を向けることが億劫になって、周りを自分に合わせさせようと考え始めてしまいます。
そのとき、人はまさに老害になっているわけです!

以上、わたしが考えた老害化の基準をご紹介しました。

おまけ: 阿Qの「精神勝利法」のケース

この文章の前段の「老害化の基準」の部分になるほどと感じても、後段の「なぜ老害化するのか?」という部分には納得しない人がいらっしゃるかもしれません。

実は、わたし自身も文章を読み返して「あれ?なんか違うな」と思いつつも、「でもこれはこれで正しそうだからちゃんと書いておこう」と思いました。

そういう違和感のヒントが、魯迅の『阿Q正伝』に出てくる「精神勝利法」という心理ではないかと思いました。
細かいことははしょりますが、実際にはまったく成功していないにもかかわらず、精神勝利法によって架空の成功体験を重ねることで老害化するケースもあるのではないかという示唆です。

今度こそ以上、終わりです。ではまた!